Esquire 2020年 WINTER (発売日2020年11月25日)

2020年11月25日発売 / ハースト婦人画報社
紙版 : ¥1250

2020年 WINTER (発売日2020年11月25日) 内容紹介


●Gentleman's Agreement 信頼さえあれば血統は関係ない
言うなれば“紳士協定”。明文化せずとも周囲と信頼関係を築くことができる、
高いコミュニケーションスキルこそが紳士の条件ではないだろうか。
誰にでも優しく微笑みかけ、社会的な地位など微塵も気にしない。
愛犬だって、血統書などどうでもいい。
今も昔も紳士にとっては、隣人との絆こそが大切だ。
となれば信頼の証しであるフォーマルスタイルはどう着るべきか。
紳士定義するのが“生き方”である以上、おのおのに自由な選択肢があろうかと思う。
“親しみやすさ”を忘れずにアプロ―チしたい。


●DANIEL CRAIG
ジェームズ・ボンド。エレガントな英国紳士ですご腕のエージェント。
そのペルソナはミステリアスで、
「ボンドならこういうときはどんな行動をするだろう」と、
劇場外でもボンドファンの妄想を楽しませてくれた。そういった意味で、
ボンドは当世のジェントルマン像のひな形であると言っても過言ではない。
そして本作。劇場公開は延期になったが、ボンドを演じるのは5作目となるダニエル・クレイグが、
どんなジェントルマンを見せてくれるのか。われわれは今から楽しみでしょうがない。
世界中が期待を寄せる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年公開)について、
ダニエル・クレイグにインタビューを行った。


●the WARRIOR 戦う男、宮市 亮
自分に打ち勝つことが最も偉大な勝利であるとプラトンは説いた。疾風迅雷のフォワードとして
勝利をもたらす戦士の原点は、度重なる困難をも克服する不屈の闘志にある。
穏やかな振る舞いの裏に内なる炎を燃やす宮市。
紳士が絶やしてはならない“戦いの意志”を、攻めの装いとともに表現してもらおう。


●Follow the footsteps of Vincent van Gogh ゴッホの足跡をたどって
1890年7月29日に37歳という若さで亡くなったヴィンセント・ファン・ゴッホ。
彼の死後130年がたった今年の夏、コロナ禍でロックダウン中のオーヴェル=シュル=オワーズで、
ゴッホの最後の作品と言われている
《木の根と幹》を描いた場所が特定された。数々の名画を残しながら、
苦悩に満ちた人生を歩んだゴッホ。
オランダ、フランスの2カ国を中心に彼の生きた証しが感じられる名所22選を、
描かれた場所と名画を照らし合わせながら訪れてほしい。


●Into the Forest 自然に回帰した紳士
ジェントルマンの語源といわれる17世紀のジェントリーたちはそもそも、
地域の名望家となった地主貴族層であったから、みなカントリージェントルマンだった。
“リモート”という武器を手に入れた現代のジェントルマンたちも
カントリーサイドへ回帰し、そこから中央の(いや世界の)情勢を伺っている点で
奇しくもかつてのジェントリーたちと似た状況にある。あとはそこへ、
社会に奉仕する名士としての振る舞いと、エレガンスを忘れないウエアがあれば完璧。


●Bubbles per Second 言祝ぎのひとときを、時計とシャンパーニュで
シャンパーニュが供される、最上格のフォーマルシーンが増えるこの時期は、
同時に手元に注目が集まる季節でもある。
そのようなシチュエーションにふさわしい時計には、
ここにお披露目する上質なタイムピースを飾って臨みたいものだ。
時計が刻む洗練のリズムにシャンパーニュの泡立ちの音を重ね、夜長の冬を愉しみたい。


●Matats Gustafson マッツと写真、高め合う芸術たち
80年代からファッション業界の第一線で活躍してきたマッツ・グスタフソン。
2017年にはDiorとの仕事をまとめた記念碑的な一冊を上梓。
改めて、写真が席巻するファッションの世界にイラストレーションを
回帰させたその功績がたたえられた。
一方で、昨年は故郷スウェーデンの美術館「Nordiska Akvarellmuseet」で
大規模な個展が開催されるなど、水彩画家としても人々を魅了する。
そんなマッツの作品群が、偉大な写真家たちのオリジナル・プリントと共に並ぶ、
コロナ禍で準備された展覧会。
未来の生き方のヒントが見えてくるように感じた。

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