WIRED(ワイアード) VOL.1

2011年6月10日発売 / コンデナスト・ジャパン
紙版 : ¥494

VOL.1 内容紹介

◆OUR FUTURE テクノロジーはぼくらを幸せにしているか?
 20世紀の科学技術が夢に見た「明るい未来」を、いまぼくらは生きている……はずだが、
 想像していた「未来」とはちょっと違わない?
 テクノロジーの進化とハピネスの増加。ちゃんと比例しているのか、どうなのか。

- すでに世界はコンピュータが支配している 文/スティーブン・レヴィ
- ウォールストリート、暴走するアルゴリズム
- ぼくのiPhone が17 人を殺したのか?
- 「SNS」という罠 プライバシーが消えてゆく
- Netscape デジタル信号が旅する風景

◆特別取材 US版編集長 クリス・アンダーソンが語る「未来はすでにここにある」

◆WIRED大学 新・教養学部の課題図書50
 創刊以来18年、時代の先端を走ってきた雑誌『WIRED』は、どんな考えに影響を受け、
 どんな視点から雑誌を作ってきたのか。編集部が選定した10学科計100冊のなかから、
 web投票をもとに選出された、WIRED大学「日本校」教養学部の課題図書50冊を一挙公開!
 <全学科一覧>ワイアード文化・科学的思考・オルタナティブな思考・コンピュータと
 デジタルライフ・経済とビジネス・近代と社会・システム、ネットワークと情報・科学
 と創作・カウンターカルチャー・ギークカルチャー

◆今、ぼくらが気にすべき20の事象
 ビジネス、政治、社会の「未来」への鍵がここにある? 2011年、ビジネスマンであれば
 知っておかなければならない最新テクノロジーについて20の事柄をピックアップ。
 クラウド音楽配信/キネクトハック/ペイパルマフィア/ワイアレス電気/プラチナバンド/
 CCTV/スマートグリッド/臓器売買/グルーポンとバーゲンジャンキー/クリーンエネルギー/
 生命科学/売春2.0 ほか

◆チェルノブイリ 25年目の“楽園”
 メルトダウンから25年。いま、チェルノブイリをめぐって激しい科学論争が起きている。
 原子炉の周辺区域は、畸形動物が生きる死の森なのか?それとも、絶滅危惧種のための新しい楽園なのか?

◆AR三兄弟の「未来から来た男」
 科学の分野では時に、「どう見てもこの人、未来から来たに違いない」と思わざるをえない、
 “ヴィジョナリー”たちに遭遇する。そんな彼らのアタマの中を探るべく、AR技術を駆使して
 さまざまな実験的プロジェクトを敢行。果たして彼らは、どれほどの未来からやってきたのか。
- 原島博(東京大学名誉教授。専門はコミュニケーションの基礎を工学的に探ること。)
- 稲見昌彦(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。光学迷彩、五感拡張型インターフェイスなど人間の能力を拡張するシステムを多数開発。)
- 島村英紀(武蔵野学院大学特任教授。専門は、地球物理学。)

◆大野松雄 - 『鉄腕アトム』の音をつくった電子音の怪人

◆お金の未来 現金、カードはもういらない

◆FBI 暗号解読捜査官の憂鬱

◆ザ・プロトタイプ 20 世紀が見た夢

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◆WHAT'S WIRED?

CONCEPT Technology,Business & Life テクノロジーと社会。わたしたちの現在、そして未来
1993年のアメリカ版創刊直後から、情報テクノロジーを筆頭とする先端テクノロジーや最新科学が、ビジネス、政治、経済、エンターテインメントなどあらゆる分野において、いかに社会・世界を変えているかを、ときに挑発的に、ときに予言的に、しかし根本においてクールでジャーナリスティックな視点から報じてきました。
21世紀は、ネットワークでつながった人々が独裁政権を倒し、プログラムされたアルゴリズムが金融取引を主導し、藻から代替エネルギーがつくられ、DNA の鑑定からあなたがかかる病気が予見できる、そんな時代になっています。「テクノロジー」を抜きにして、ビジネスも、経済も、政治も、社会も、カルチャーも考えることは、もはや不可能になっているといっても過言ではありません。それを知ることなくして、自分たちの生きる世界を見通すことすらできない。わたしたちはそんな「現実」を生きているのです。
『WIRED』は、そうした時代にあって、テクノロジーという観点からあらゆる分野の事象を幅広くカバーしながら、わたしたちが生きる「現在」を絶えず検証し、来るべき時代の萌芽を探して報じていくことを目指しています。簡単にいうなら、テクノロジー目線による「総合誌」です。そしてその目線は、わたしたちの暮らしの「現在」から「未来」へと常に向けられているのです。

HISTORY 世界で最も影響力のあるテクノロジー雑誌として
1993年に創刊され、アメリカ西海岸における 60年代のヒッピー文化に端を発し、その後のニューサイエンスや「ホール・アース・カタログ」に受け継がれていったリベラル/ラジカルな理念を、技術による「人間性の拡張」を謳ったマーシャル・マクルーハンを触媒としながら、シリコンバレー周辺で開花しつつあった新しい情報テクノロジー産業の可能性に接続(WIRED)し、「サイバーカルチャー」とでも呼ぶべき新しい価値観における中心的存在として、世界中で数多くの熱狂的な読者を生み出してきました。
1998年に、『VOGUE』などの発行元である世界的なメディアコングロマリット「コンデナストグループ」の傘下となり、2001年には、後に「ロングテール」「フリーミアム」といったデジタル社会のキーワードを提唱したクリス・アンダーソンを編集長として起用。時代を的確に射抜くその「千里眼」から生み出されるジャーナリスティック、かつコントラヴァーシャルな誌面は、テクノ愛好家のための「サブカルチャー」の枠を超えて、起業家やビジネスマンなどの支持も勝ち得、最も先端的な「メジャー」誌としての地位を揺るぎないものとしました。現在、その発行部数は全世界で毎月70万部を超えるにいたっています。
2009年にはイギリス、イタリアでも創刊され、世界で最も影響力のある雑誌のひとつと評されています。日本では、1994年に同朋舎出版から創刊され、黎明期のネットカルチャー開拓に多大な影響を与えましたが、1998年に多くのファンに惜しまれつつ全45号で休刊しました。
米国では、2010年春のiPad発売に合わせ、iPad版『WIRED』アプリをいち早くリリースし、アップルCEOのスティーブ・ジョブズからも「デジタルマガジンのスタンダードを作った」と、称賛されました。

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