WIRED(ワイアード) Vol.16

2015年5月11日発売 / コンデナスト・ジャパン
紙版 : ¥500

Vol.16 内容紹介

「マネー特集」。ペイメントを変えうる“未来のカード”・Stratosなどへの取材から見えてきた、お金と支払いと経済の未来とは? 一部では「もはや終わった」とさえいわれる暗号通貨ビットコインを軸に、新たなテクノロジーがマネーそのもの、あるいは世界の経済に対してもたらす可能性を追求する。その他、iPhone、Androidに対する「第3のスマホ」という新潮流や、グーグルが進める新しいスマートフォン「Project Ara」の背景を取材。ブックインブックでは、5月10日から1カ月にわたって開催するWIRED主催のイヴェント「ワイアード・バイ・デザイン」の全容を紹介!

STRATOS:
A CARD TO THE FUTURE
未来へのカード

この3月に公式ローンチした「STRATOS」(ストラトス)。財布の中身すべてをデジタル化する「未来のカード」は、決済・認証・アクセスを変えるのか。同サーヴィスを率いる26歳のCEO、かつて17歳で核融合炉を自作したティアゴ・オルソンをミシガン州アナーヴァーに訪ねた。

FUTURE CONSUMPTION DESIGN
「お金を使う」の進化を実験してみた

お金は早晩、いまある貨幣のかたちにとらわれない存在になる。英国のとあるデザインファームが実験したのは、お金がデジタルの水面下に姿を隠したときの「お金の使われ方」だ。「IoT」「人工知能」「SNS」のキーワードから読み解く、消費の未来予測のプロセスに迫る。

MONEY CHANGES EVERYTHING
ぼくらのお金の未来図

新たなテクノロジーが世界を変えるとき、お金もまた、変化するはずだ。佐俣アンリ(投資家)、猪子寿之(チームラボ代表)、鳥海不二夫(金融情報学者)、三宅陽一郎(人工知能研究者)、スザンヌ・タルコウスキ(アクティヴィスト)が披露する、お金の新しい姿。

MONEY FLOWS, AND
SO DOES EVERYTHING.
池田純一寄稿:お金・信頼・社会

いま注目を集める「暗号通貨」や「ペイメント」の進化の向こうに、変わりゆく銀行の姿を見る。既存の金融経済が変わりつつあるなかに、「国家と個人」のありかたの新たな可能性を見る。デザインシンカー・池田純一による、マネーの未来考。

INTERNET OF MONEY
ビットコイン進化論
来たるべき13のステップ

暗号通貨・ビットコインをテックギーク向けの「特別なお金」だと思ったら、大間違いだ。「モノのインターネット化」の先にある「お金がインターネット化」する未来への助走は、すでに始まっている。変わりゆく社会システムを、13のステップで読み解く。

WHO’S THE MAN?
この10人に気をつけろ!
ビットコインな男たち

ビットコインが未来へつながる「新たなお金」であるならば、ビットコインにかかわる人たちは未来をつくる人たちだ。いま注目すべき、専門メディアが選ぶ10人の男たち。彼らが何を考え何を発言し、いかに行動するかを見れば、マネーの未来も見えてくる!?
FEATURE

HERE COME THE INDIE SMARTPHONES
スマートフォン、第3の潮流
インディスマホはいかが?

最近のスマートフォンはどれも似たり寄ったり…。iPhoneや、あるいはお決まりのAndroid端末に飽き飽きしているあなたにおすすめの「インディスマホ」を一挙に紹介。ユニークな端末の紹介だけでなく、インディスマホメーカーになるための方法や、世界を変える力を秘めたあるインディメーカーのストーリーも。

PROJECT ARA
グーグルの「モジュラースマホ」
破壊者ガディ・アミットの宣言

カメラやセンサー、ディスプレイなど、あらゆるパーツをモジュラー式で組み替えられるスマートフォン開発は、新たなハードウェア・エコシステムを築く礎となるか。グーグルが進める「Project Ara」を担うデザイナー、ガディ・アミットを直撃し、そのプロジェクトの真意を訊いた。

THE IKKO TANAKA ALGORITHM
田中一光×ライゾマティクス
グラフィックデザインの「死角」

いまをときめくライゾマティクスが手がけたのは、感性の領域たる「デザイン」のアルゴリズム解析だった!? 日本グラフィックデザインの巨人、故・田中一光の手がけたデザインを解析し、「プログラミングできない領域」、つまり死角を見極めようとする彼らの挑戦が意図するものとは。

ESCAPE
フォトストーリー
電波の届かない安息日

スマートフォンがどれだけ生活を快適にしてくれたとしても、人はときに、喧噪から離れた穏やかな空間を渇望する。「安らぎの場所」を世界に求め、その美しくデザインされた空間を紹介。デジタルから隔絶された安息の地を欲するあなたのためのトリップ・アドヴァイザー!

HOW TO INNOVATE
LIKE THE UK
英国式イノヴェイションの方程式

グーグルやフェイスブックのように「ビッグピクチャー」を描き変革を起こそうとするのが米国式のイノヴェイションだとすれば、日本が学ぶべきイノヴェイションの手法は別にある。自国の強みを生かして独自の方法論を築く、英国の取り組みの秘密に迫る。

THE PHILOSOPHER KING OF
DUMPSTER DRIVING
ゴミ漁りの哲人
マット・マローンの文明論

プロのダンプスター・ダイヴァー(ゴミ漁り)、マット・マローン。起業家にして企業セキュリティの専門家でありながら、オフの時間でゴミを漁り、金目のものを転売することで年収25万ドルを稼ぎ出す男のストーリー。文明社会とゴミについて、彼が気付いた真実とは。
FEATURE

MEET THE LEGEND VOL.2
鬼才ヴェンチャーキャピタリスト、
ピーター・ティールの言葉

PayPalを立ち上げたのち、辣腕ヴェンチャーキャピタリストとしてフェイスブック、Airbnbを世界的企業へと育て上げたピーター・ティール。来日した彼を招き行われたイヴェントで弊誌編集長が見た、時代をリードする「鬼才」の素顔と金言の数々。

WIRED X
ワイアード エックス

いま注目の情報選りすぐり。写真家 鈴木崇/「拡張知能」をデザインする男、中島大士ランツ/映画『だれも知らない建築のはなし』監督石山友美/タイヨンダイ・ブランクス/ベン・ホロウィッツ/東大先端研の「3メートル風洞」/アナログ盤制作・販売プラットフォーム「QRATES」/ドミニク・チェンの選ぶ5冊、ほか。

THE ART OF QUESTIONING VOL.2
ぼくらのグランド・チャレンジ
石川善樹による連載第2回

いま社会に必要なのは、「問い」をいかに立てるかだ――。科学史を紐解き、ニュートンやアインシュタインが人類史に残る「真実」を発見できたのはなぜか。はたまた天才投資家がビジネスの世界で問いかけるものはなにか。予防医学者であり、Campus for H共同創業者の石川善樹による連載第2回。
BOOK in BOOK

WXD
ワイアード・バイ・デザイン
10のワークショップとカンファレンス

未来のデザイナーに求められるものとは、なにか。そもそも、いま「デザイン」という作業が社会のあらゆる局面で必要とされるのはなぜか。5月10日から1カ月にわたって行うワークショップ&レクチャー、および6月6日に開催するカンファレンスの内容も一挙紹介。

WIRED(ワイアード) の最新号・バックナンバー

カテゴリー