MODEetMODE(モードェモード) No.360

2012年8月21日発売 / モードェモード社
紙版 : ¥1440

No.360 内容紹介

2012-13秋冬パリ・オートクチュール・コレクション号 好評発売中!


モードェモードNo.360では2012年7月初旬にパリで開催された2012-13秋冬オートクチュール・コレクションの模様をお伝えしています。

伝統ある“真のオートクチュール”と呼ぶにふさわしいトップ7メゾン ― シャネル、ディオール、ゴルチエ、ジバンシィ、ヴァレンティノ、アルマーニ、ヴェルサーチ ― をフォーカスし、ランウェイで実際に発表された全作品をくまなく拾い上げ、美しく見やすいヴィジュアルで各作品の魅力を詳細にリポート。

また、同期間にヴァンドーム広場を中心に催された、由緒正しきハイジュエラーたちによる新作コレクションも、いち早くご覧いただけます。特に今回は各メゾンとも9月に参加を予定しているアンティーク・ビエンナーレのプレビューも兼ねており、例年以上にゴージャスで華やかな賑わいをみせました。

クルーズ&プレ・コレクションでは、ヴェルサイユ宮殿を舞台にしたシャネルをはじめ、ランバンやカルヴェン、アクネなど、リアルなおしゃれを提案することで定評のあるブランドからホットな新作が登場します。

さらに、デザイナーへのインタビューや、バックステージで繰り広げられるトップアーティストたちによるヘア&メイク、会場に集まったセレブやエディターたちのおしゃれスナップなど、コレクションの舞台裏にも迫りながら、あらゆる角度で世界の頂点にたつメゾンの“エスプリ”をご紹介します。

芸術の秋にぴったりな、この世のものとは思えない美しさに溢れるオートクチュールの世界をぜひ、ご堪能ください。



No.360の主なコンテンツ(表紙:シャネル)


◆2012-13秋冬パリ・オートクチュール・コレクション

 今季シーズン開催前から注目を集めたのは、ラフ・シモンズによる新生「クリスチャン・ディオール」。不世出の天才ジョン・ガリアーノの後任という大きな期待を一身に背負いながらも、マニッシュなタイユール作品や軽やかなイヴニングで、若さと現代感覚にあふれたフレッシュな“ディオールレディ”像を創出しました。
 カール・ラガーフェルドによる「シャネル」は、マリー・ローランサンの絵画からパステルピンクとシルバーグレーを拝借し、アイコンのツイードスーツに甘さと軽やかさを添えました。刺繍のルサージュや羽根のルマリエなど、傘下にあるオートクチュールアトリエとの見事なコラボレーションが開花し、ラストルックには全面をホワイトフェザーで飾り立てた、まったく新しいローブ・ドゥ・マリエ(ウエディングドレス)が登場し、場内を拍手喝采の渦で包み込みました。
 19世紀フランスの作家で男装の麗人としても知られたジョルジュ・サンドにオマージュを捧げたのはジャンポール・ゴルチエの「ゴルチエ・パリ」。サンドの恋人で同時代の詩人アルフレッド・ミュッセに見立てたダンディなメンズモデルたちも同じ舞台に立たせ、クラシックかつマニッシュな新作を披露しました。
 ほかにも、夜の世界に迷い込んだ、古代神話に登場するミューズたちを繊細なコレクションに展開したマリア・グラツィアとピエールパオロの「ヴァレンティノ」、思い出深いホテル・リッツのサロンを舞台に、新発売のハイジュエリーと共に発表したドナテッラ・ヴェルサーチの「アトリエ・ヴェルサーチ」、陽の光の変化にインスピレーションを得て、淡いブルーからナイトブラックへと徐々に色を変化させながら、昼と夜の装いを提案したジョルジオ・アルマーニによる「アルマーニ・プリヴェ」、南欧のジプシーたちにみられる華美なスタイルを、細長いシルエットや神経質なまでに緻密な刺繍でゴージャスに表現した「ジバンシィ・バイ・リカルド・ティッシ」と、どれもディテールにいたるまで見応えたっぷりです。


◆魅惑のハイジュエリー

今シーズンのハイジュエリー各メゾンは、9月にグラン・パレを会場に催される2年に1度のビッグイベント、アンティーク・ビエンナーレ出展に向けた新作コレクションの一部をプレビューとして発表しました。まず注目は、今季からクリエイティブディレクターが新しく替わった「ブシュロン」。35歳の若きフランス人女性、クレール・ショワンヌは、150年以上の歴史あるメゾン・ブシュロンを、よりモダンに、よりフェミニンに生まれ変わらせた期待の新人です。クレールのフレッシュな感性と宝石職人たちの熟練技が見事に融合した新作を、クレールへのインタビューと共にご紹介します。「ヴァン クリーフ&アーペル」は、メゾンに代々伝わる金言をもとに“パレ・ドゥ・ラ・シャンス(幸運の宮殿)”というテーマに辿り着きました。流れ星やてんとう虫、四つ葉のクローバーやユニコーンなど様々な“ラッキーチャーム”を、あらゆる国や時代からかき集めて、希少な輝きを放つカラフルな宝石をふんだんに使った、豪華なのにキュートなハイジュエリー作品を生み出しました。また、同じくヴァンドーム広場に軒を連ねる「ショーメ」と「メレリオ・ディ・メレー」の2大老舗メゾンや、スイス・ジュネーブに本社を置くジュエリーウォッチの最高峰「ピアジェ」、今年で誕生から80周年を迎えた「シャネル」のハイジュエリー、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの洗練されたクリエイティヴィティが光る「ディオール」ハイジュエリーなど、それぞれに個性あふれるコレクションを発表しています。


◆バックステージ&オフ・ザ・ランウェイ リポート

オートクチュール各メゾンの舞台裏から、コレクションになくてはならないヘア&メイクの創作プロセスを追った「バックステージ」、パパラッチの群がるショー会場やフロントロゥにあでやかに姿を見せたVIPたちのおしゃれをフォーカスした「オフ・ザ・ランウェイ」と、恒例の2大リポートもお届けします。


◆シャネル・クルーズコレクション in ヴェルサイユ

今年のシャネル・クルーズコレクションは、フレンチ・エレガンスの象徴でもあるヴェルサイユ宮殿の庭園内にある“三つの泉の木立ち”を舞台に選びました。太陽王ルイ14世の命により、時の天才造園家ル・ノートルによって設計された、緑の柵と3つの噴水が美しいこの庭園をランウェイに見立てて、まだ陽の明るいパリの夏の夕暮れ時に、優雅にひそやかにランデブーを楽しむ公爵と貴婦人の姿を、カール・ラガーフェルドは遊び心いっぱいに現代に再現。スイーツのように甘いパステルカラーや、レース、フリル、刺繍、花飾りやリボンのロココモチーフが、ロックなストリートスタイルと見事に融合しています。


◆2012-13プレ・コレクション

シャネルのクルーズ・コレクションに続いて、今年の年末から来年の春先までに展開されるプレ・コレクションから、注目のブランドをピックアップ。ランバンやヴァレンティノ、ジバンシィらお馴染みのメンバーに加え、今回はカルヴェンとアクネの2つの急上昇ブランドが登場します。また、ゴルチエは秋の新作を、東京・銀座の「ゴルチエ銀座店」おすすめコーディネートとともにご紹介します。


他にもコレクションやモードに関するさまざまな情報をお届けする充実の1冊です。
(2012年8月21日発売、A4変型、194ページ・オールカラー、1,400円)



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