MODEetMODE(モードェモード) No.378

2017年2月21日発売 / モードェモード社
紙版 : ¥1440

No.378 内容紹介

モードェモード No.378
2017春夏パリ オートクチュール コレクション特集号

2017年春夏シーズンを華やかに締めくくった
パリ オートクチュール コレクション。
春の草花や真夏の太陽を思わせる、明るくカラフルな色。
満開の花のように、フリルがたっぷりあしらわれたドレス。
熟練職人たちの手仕事で仕上げられた美しいコレクションの数々を、
モードェモードでぜひ、ご堪能ください。

主なコンテンツ
(表紙:シャネル)
◆2017年春夏パリ オートクチュール コレクション
 1月22日の日曜夜に開幕した今季は、開催期間が木曜までの5日間に増え、老舗メゾンから若手を中心とする招待デザイナーまで、フランス国内外から31組が公式参加しました。
 いま最も旬な女優、リリー=ローズ・デップがゲストモデルに登場して大きな話題を集めたのはシャネル。万華鏡のように鏡が張り巡らされた舞台で、ココ・シャネルが活躍していた1930年代調の細長いシルエットに、“鏡”をモチーフにしたシルバー刺繍をのせるなど、ウルトラモダンなコレクションを展開しました。
 前シーズン限りで長年組んだデュオを解消し、それぞれに新しい道を歩みはじめたマリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリ。クリスチャン・ディオールに移籍したマリア・グラツィアは、森をリアルに再現した舞台で、舞踏会のドレスと呼ばれるボリュームのあるイヴニングを中心に、ロマンティックなコレクションを披露しました。蝶や妖精の羽のように、うっすらと色づく薄手のチュールを何層にも重ね、内側に手染めの草花を閉じ込めた、押し花のようなドレスが繊細です。
 ソロになったピエールパオロ・ピッチョーリによるヴァレンティノは、アイヴォリーを基調にしたシンプルなコレクション。創始者ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏が、約50年前のデビュー時に発表した「ホワイトコレクション」を現代に蘇らせたようでした。ジョン・ガリアーノによるメゾン・マルジェラは、セルフィー(自撮り)にインスピレーションを得て、コートやドレスにカットアウトやチュールを使った“布の彫刻”で、フェイス(顔)モチーフを描きました。また前シーズン、日本から森英恵以来の参加を果たして注目を集めたユイマナカザトは、ホログラムフィルムを幾何学形のパーツに加工し、パズルのように組み合わせた作品で、日本の最新テクノロジーを世界にアピール。2季目を無事に成功させました。


◆SIHHジュネーブサロン リポート
 毎年1月、スイスの首都ジュネーブにて開催される、高級腕時計ブランド各社による新作お披露目会、SIHHジュネーブサロン。
メンズの間でカリスマ的な人気を誇るリシャール・ミルは、F1トップチームのマクラーレンとコラボしたスペシャルモデルを始め、カーボン素材にダイヤモンドをあしらった“男前”なレディスウォッチを発表し、注目を集めました。
 ヴァン クリーフ&アーペルは、メゾンのアイコンである蝶や妖精をモチーフにした“動くウォッチ”が話題に。カルティエは1980年代より人気のライン、パンテールのウォッチを現代の技術で軽やかにヴァージョンアップ。ピアジェは、誕生60周年を迎えた極薄時計、アルティプラノをフォーカス。
 また、女性向けラインを充実させたIWCの新作は、人気写真家・蜷川実花さんへの特別インタビューを通してご紹介します。


◆2017-18 プレコレクション
 毎年12月初旬にシャネルが発表するメティエダール・コレクションをはじめ、来たる秋冬シーズンを先駆けるプレコレクションのご紹介。
刺繍、靴、帽子、コスチュームジュエリーなど、パリ屈指のオートクチュールアトリエが手掛けながらも、ブティックで買えるという、最高ランクに位置するプレタポルテ(既製服)がシャネルのメティエダールです。今回は、新装あらたにオープンしたリッツ パリを一部貸し切り、この高級ホテルにかつて集ったおしゃれなコスモポリタン(国際人)たちをイメージして「パリ コスモポライト」と名付けたコレクションを披露。スーツからカクテル、イヴニングまで、完成度の高さはさることながら、モデルとして多くのセレブが登場したことも話題に。リリー=ローズ・デップを筆頭に、アメリカや英国、フランスの有名芸能人を父母にもつ2世、3世たちが出演。彼ら彼女らが、その若さと華やかさで着こなすシャネルの新作に注目です。


◆いま、東コレを揺るがすYOSHIKIMONO
オリンピック開催を数年後に控え、世界から熱いまなざしを浴びている東京。今号では、2016年10月に東京で開催された「2017年春夏アマゾン ファッション ウィーク 東京」をダイジェストリポートしています。中でも、国民的人気を誇るロックバンド、Xジャパンのリーダー、YOSHIKIがプロデュースする“ドレスキモノ”ブランド、ヨシキモノのショーは大きな話題を集めました。今や音楽という枠を超え、クリエイターとして世界を股にかけ活躍するYOSHIKI氏が自ら語る、この新プロジェクトの魅力をお伝えします。
 
他にも、パリコレ会場に集まったエディターやモデルたちの着こなしから最新のトレンドを分析する「オフ・ザ・ランウェイ リポート」など、コレクションやデザイナーにまつわる情報を、豊富なヴィジュアルと共にお届けする、充実の1冊です。

(2017年2月21日発売、A4変型、188ページ・オールカラー、1,440円・税込)

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