Pen(ペン) 2015年4月1日

2015年3月16日発売 / CCCメディアハウス
紙版 : ¥720

2015年4月1日 内容紹介

史上最強の天才絵師
若冲を見よ。

 2000年、京都国立博物館。没後200年を記念した画家の展覧会が大ブームとなった。その名は伊藤若冲。精緻な動植物や大胆な筆づかいに人々は驚愕した。日本にこんな画家がいたのか!と。のちの人気は周知の通りだ。
 この『若冲展』を手がけた狩野博幸教授に、特集の監修を依頼した時のこと。教授は言った。
 「若冲のような画家は、いない。財力があり、報酬を当てにしなかった。絵の才能や精神は圧倒的だが人情もあった。80歳を過ぎても絵が枯れない、ブレない男!」
 若冲の人となりや、近年発見された作品、調査でわかった独自の技法。日本美術史上・最強のアーティストは、その絵は、語るべきものをまだ多く秘めている。
 これからが若冲を知る好機だ。いまこそ、若冲を見よ!


俳優・井浦新が語る、「若冲を視る」ということ。
代表作に秘められた、画家の意図を読み解く。
京都のセレブが隠居して、絵師となった。
傑作を見よ!(1)日本美術の至宝、『動植綵絵』と『釈迦三尊像』。
修理・調査でわかった、驚異的な技法と試み。
傑作を見よ!(2)見る者を圧倒、水墨画の大作『象と鯨図屏風』。
若冲を最も愛する男、ジョー・プライスの願い。
コピーとの比較で明らかになる、圧倒的画力。
18世紀の京都が、偉才・奇才を輩出した背景。
天才絵師の精神を支えた、2人のキーパーソン
影響がうかがえる、江戸中期の絵師たち。
「若冲ワールド」をひも解く鍵は仏教にあった。
エピソードで紹介、天才絵師はこんな人です。
自由な発想が生み出した、驚きの技法。
●筋目描き:墨の“にじみ”という偶然を、巧みに操る。
●枡目描き:江戸時代に編み出された、独自のデジタル絵画。
●拓版画/多色摺り:漆黒の闇が引き立てる、白と色彩のモダン
生命力にあふれる、動物たちの躍動を見よ。
野菜の行進で幕を開ける、楽しき『菜蟲譜』
クリエイターも夢中、私の愛する作品たち。
展覧会も続々と! 名品に会いに出かけよう。

【第2特集】いま注目すべき、若手建築家の仕事。
能作淳平/金野千恵/西岡梨夏

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