Pen(ペン) 2015年8/1号

2015年7月15日発売 / CCCメディアハウス
紙版 : ¥650

2015年8/1号 内容紹介

【特集】いま読みたい、日本のマンガ

日本で独自に発展し、国内外の人々を魅了しつづけ、いまや世界共通の言葉にまで発展した「マンガ」。デジタルメディアへの移行という過渡期にはあるが、紙という限られたメディアに躍る、登場人物や背景、台詞などが生む無限の物語に人々は笑い、感動し、学びを得る。この特集では、現在連載中の作品を中心に、時代を映し出す注目のマンガ100作を紹介。

大胆な設定や考察をもとに歴史を描く『大奥』『キングダム』、マンガ大賞にも選ばれた感動作『かくかくしかじか』、情報が開示されぬ施設を描きだす『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』、男の粋を描く『昭和元禄落語心中』、そして同性婚という新たな家族に迫る『弟の夫』。これら話題作を紡ぎだす作家たちへの取材から、ストーリーの背景を追った。また、『少年ジャンプ』の新たな試みや、800年におよび発達してきた日本マンガ史、作画や編集、デザインといった制作の裏側まで、ボリューム満点の78ページにわたり、徹底取材。この週末、この夏休み、思わずページをめくる手が止まらなくなる、いま必読のマンガを届けます。



あの頃の僕を夢中にした、追憶の少年マンガ/大根 仁〈映画監督/演出家〉
友情、努力、勝利が結集した、『バクマン。』の魅力。
『少年ジャンプ+』編集者が語る、紙のジャンプとの共存。

マンガの可能性を広げる、骨太の3作品。
1)奇想天外な設定が生む、普遍的な人間ドラマ 大奥 よしながふみ・作 (2004年~ 白泉社)
2)恩師への思いがあふれだす、赤裸々な自伝。 かくかくしかじか 東村アキコ・作 (2012~15年 集英社)
3)閉ざされた世界の先にある、「あの世」とは? ランド 山下和美・作 (2014年~ 講談社)

時代を映す注目作を、5つの視点で読む。
1)《歴史》 わずか1行が膨らむ、大胆不敵な中国史。 キングダム 原 泰久・作 (2006年~ 集英社)
2)《ルポ》 自らの目で見た真実を描く、圧巻のルポ いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人・作 (2013年~ 講談社)
3)《家族》 時代を見据え、「家族」を問い直す話題作。 弟の夫 田亀源五郎・作 (2014年~ 双葉社)
4)《音楽》 紙面から湧き出す、ジャズと青春の「熱」。 BLUE GIANT 石塚真一・作 (2013年~ 小学館)
5)《文化》 落語に憑かれた男たちの、粋を描き出す。 昭和元禄落語心中 雲田はるこ・作 (2010年~ 講談社)

物語を深める、食とマンガのおいしい関係。/推薦人 福田里香〈お菓子研究家〉
建築家・谷尻誠をつくった、『ツルモク独身寮』。
日本のマンガ史800年を、年表で振り返る。
『重版出来!』で読み解く、制作の現場とは。
変化を厭わず表現の先に挑む、浅野いにお。
『ヤングジャンプ』若き編集者の1週間を追う。
マンガの“顔”は、いかにしてデザインされるか。/名和田耕平〈アートディレクター/デザイナー〉
座談会 書店員が選ぶ、いま面白いマンガ・売りたいマンガ
大人のためのコミカルなグッズ、揃えました。


その他、連載など。

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